Ambiente 2016 国際見本市出展

nippon collaboratoryは、去る2016年2月12日からドイツ フランクフルトで開催されたアンビエンテ2016ジャパンパビリオンにて、毎日展示入替えを行いながら毎日100本ずつ以上の伝統こけしを紹介しました。

会期 2016年2月12日(金)〜2月16日(火)  9:00〜18:00
会場 メッセフランクフルト(フランクフルト国際見本市会場)

去る2月9〜20日、伝統こけしの地域プロデューサー事業として、12日間のフランス、ドイツ出張から帰国しました。パリでの伝統こけしブーム発生から早いもので3年。スイス、イタリア、ドイツなど他のヨーロッパ地域でもこけしの知名度は着実に高まっていることを実感しました。 発足間もない当団体としては未来へつながる光をみいだせたのではないかと感じております。

東北6県でいまも昔ながらの製法でひとつひとつていねいに手作りされている伝統こけし文化を通して東北の地域文化を世界に広めようと、この活動をはじめたのは2012年のことでした。 日本中におられるたくさんの愛好家を魅了する伝統こけし文化を伝えようと、山地へ赴き、各地の愛好家と知り合い、こけしを買って愛でて、まずは半年間しっかり勉強。 大先輩の職人さんを前にして緊張しながら、東北の雄大な自然のなかで育まれてきた伝統の技とときに厳しくそして優しいものづくりへの眼差しを知りました。

弥治郎の新山真由美さんご夫妻とともに轆轤を引っ張って渡仏、参加したカルーゼル・デュ・ルーヴルで行われた伝統職人による国債展示会カルーゼル・デ・メティエ・ダール・エ・ドゥ・クレアション2012 では、パリをはじめとするたくさんの方々に温かく迎えられ、 その後、2012年度 内閣府 復興支援型地域社会雇用創造事業にて採択。 わたしは社会起業家となりました。
( http://www.tohoku1000.jp/entrepreneur/detail/322/)

それからフランスで開催されたフォワール・ド・オートム展(2013年パリ ポルト・デ・ヴェルサイユ)。ドイツで開催された欧州最大の国債見本市アンビエンテ(2015、2016年 フランクフルト)と、この4年間 大震災の起こった産地の復興に寄り添うようにゆっくり着実に海外展開をめざして歩んできました。 忙しさのあまり本業の仕事が回らなくなったり、長らく体調を崩したりしながらも、なんとかここまで続けてこられたのは、政府や自治体、大学教授、地域企業の経営者、職人から地域のことを教わり、仕事をしながらボランティア活動する友人やこけし愛好家からすこしずつたくさんの力を貰えたからだと思います。

欧州市場の嗜好もつかめてまいりましたので、少しずつ新しい製品の企画・開発のほうへ注力しながら、これからも微力ながらわたしたちらしく地域文化の振興に寄与していけたらと考えています。いつもみなさんに心から感謝しています。

クリエティブ・ディレクター 阿部睦美

同展示会は、Living(家具、ホームアクセサリー、照明、インテリア等)、Giving(ステーショナリー、シーズンギフト等)Dining(キッチンアクセサリー、調理器具、テーブルウェア等)の3つのエリアから成る世界最大級の見本市です。
来場者は日本の四季、東北地方の豊かな風土によって育まれた木肌の美しさ、洗練された形状、こけしの伝統と技のすばらしさをみいだしました。

出展者数:96ヵ国 4,387社 (2015 : 94ヵ国 4,814社)
来場者数:143ヵ国 137,000人 (2014 : 152ヵ国 135,000人)
展示面積:308,000㎡
ドイツ以外からの来場国トップ10: イタリア、フランス、スペイン、オランダ、イギリス、中国、アメリカ、スイス、トルコ、韓国
商談企業 ドイツ、スイス、フランス、イギリス、アメリカ、日本
メディア視察・取材 ドイツ、イタリア、日本
テストマーケティング販売  ドイツ、イギリス
既存契約企業 追加発注 ドイツ
これから交渉を継続し、フォローアップをしてまいります。